水曜日の幻想ー鉱石と水

もし切り出した石を
研磨するとき

磨きはじめの濁った色からは
想像もできなかった
研いで初めて現れる色があったとして。

鉱石の原石から
奥に潜ると

鮮やかな、
生まれたての美しい色があるとして。

宝石に見えっこない
大きな塊を削ってゆくとき

たとえ美しい場所を見つけても

研ぎ続ければ

色なんて変わり続ける気がする。

研げば研ぐだけ
深さは変わる

鉱石の結晶を見れば一目瞭然だと再確認するのです。
当たり前のグラデーション。

それでも
この細胞は石では無いし
生きている私たちは

結局のところ
もっと水に満ちていて

意識的にImagineを、海の気配へ。再び視点を戻してゆくにしても、です。

水深によって
海の色は当たり前にエメラルドにも濃紺にも色づくように。

保持など本当は無理なのだ、緑にさえ保存しきれない。

つくづく思う。
グラデーションで当たり前だし
水深によって異なる色を持つ「わたし」は特異な存在では無い。

魂は
削りすぎ注意なのだ,とも。

研いで、研いで、研いで、
あ、削りすぎたと思っても
それがソフトウェア上で無いのなら
UNDOができない。

元のかたちへ

復元できないのが
つくづく魂の厄介なところだと思っています。

余分をくっつけ直したとしても
最初の色に戻らないし。

鉱石であっても
海であっても

当然のごとくのグラデーション。

暴風と雨を経て

快晴の空に
純白の月に

乾いた衣服にさえも
それだけで安堵する8月です。

風も、波も、静かであれば幸せです。

とても南の方角、
あのエメラルドグリーンの海を、ずいぶん遠く感じます。
数知れない生命を内包している、あの海まで、遥かな距離があって。

遠くて。得難いものだと。

乱しては、ならないものだと。
すでに空気の色を自分の肌で知っている箱庭を愛する癖がある、
牡牛座のわたしも。

今は自分の水深と、
混ざりこんだノイズの激しさと

とにかく
こころの庭のグラデーション全色を把握することさえ、怖がっているから。

怖がりになりすぎた私も、この庭から祈りたいと思う。
少しずつ、望んでゆきたい。

結晶を優しく見つめる眼差しへ、帰りたい。

今年、勢いの増し過ぎた水の難に遭われた方々の平和を、笑顔への季節の経過を、
明るい芽吹きの緑を。

祈りたい八月の終わりです。

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