夏の庭。ZABADAKを慕う私は、U-fullさんのグッゲンハイム邸へ

夏の庭。
「ほどけてく夏の朝〜♪」と、高く澄んだ声で歌っていたのは
わたしの敬愛するZABADAKで、今日、実際ほどかれていったのは「夏の庭」でした。

夏の庭が、満席のお客様を迎えて、喜んでいた日。

少しだけ海の香り。スイカズラとカランコエとローズマリーに、少し隠されるようにして
佇む神戸の洋館で。

ZABADAKの香りが、どうしてもギターとヴォーカルに、そこはかとなく滲むような、魅力的な
 U-full(ウフル) の音楽と2019年の夏、<港町神戸>で出会ったときの羽鳥の感動は
ちょっと、とんでもなく嬉しくて。

何が起きているのか、と。海を見ていた帰り、
目の前の現実が、どこか夢の気配のまま。
どうして吉良知彦さんに少し似ているような香りがする?ギターと、民族調の、透明で高い、美しい歌声が
風に乗って わたしの方へ流れてくるのか(しかも明らかな生演奏なのです)
(しかもザバダックのコピー演奏では全然ない)

この感動を書くには
到底ブログの一記事(一回分)では終われません、、、

どうしてザバダック吉良さんに、どこか似た香りがするのですか、と、
U-fullの船橋さんに初対面に問いかけてみるのは、もしかしたら失礼かもしれない、と、もちろん思いました。
偶然で、初対面という、この出会いで、どう声をかけても「唯一の正解」はなく、
疑いより、どうにも感動のほうが強いのです。

つくづく
砂漠でオアシスを見つけた旅猫みたいな羽鳥でした。
U-fullに出会った、魔法の夜。(実際、この日のわたしは吉良さんを偲んでいましたので)

誤解を恐れずに書くなら
あの演奏空間は、<一つの祝祭>でした。
ザバダックと、まったくなんの関連もないかただとは、どうしても思えなかった故に、
香りが、どうにもケルトの香りもしていて。
ちょっと静謐なんです。
違ったらごめんなさい、もしや吉良さんと、なんらかの…??と、わたしから質問してみた夜の

即座の笑顔を、わたしはずっと忘れないと思う。

戸惑いではなく、喜びを、見せていただいて。
満面の笑顔で、すぐ答えていただきました。U-fullのお二人から。

「ZABADAKの吉良さんと一緒のライブステージに、何度も、たちました」という回答。

ザバダックのファンでもあります、と名乗っていただいて。

「そこの、僕らのアルバムに、吉良さんが寄せてくださったメッセージがあります」
「特に、相方のYukaさんは、ZABADAKへの感動で音楽を始めた(!)と聞いてます」

やっと会えたと思いました。
「相方は、僕より、もっと長く、昔から吉良さんを慕っています」

そう、じんわり、眩しいように、深い優しさを込めて答えて頂き、
わたしの迷子期間が、やっと終わりかけていたのかもしれない、と感じて。

とても素敵な笑顔のお二人を前にして。

一年前の羽鳥にも、歩き続けて良かったね、と言いたかった。
ザバダックを尊敬してやまないと公言する【オリジナルの音楽家】に、
やっとやっと2019年、巡り会えました。

静けさと熱さ。
澄んだ歌と、多用されている「鈴」
優しさと達観と世界観。なによりも<伝わりやすさ>

とてもバランスの取れた、素晴らしいユニットである
U-fullさんは  2019年「15周年Year」を走っています。 

羽鳥は、自分のオリジナルを温めて動かすこと、と同時に、

今夏に、初めて出会えた「U-full(ウフル)」さんの演奏の場にも、なんども現れることになると思う。

逆説的ですが
吉良さんを、こんなにも羽鳥自身が慕っていたこと、さみしがっていたことに、改めて気づいた。
その不在を、不安に思っていることを。
U-fullの奏でる「喜びと寂寥」に触れた時に、自分で、はじめて理解しました。

zabadakの
その音楽が無くしては、大学のわたしも、高校のわたしも、今のわたしも存在しないことを、

噛みしめる音楽体験となっています。
原点だから。

羽鳥のBlogを読みに何度も訪れてくださっている方には
「うん、日記だね!」と おっしゃられる向きもあるかと存じますが、

日記でも。
この日記は、きっと。わたしを強くするから。

丁寧な音楽に触れて、感動と感謝の冷めない土曜に、
いったん勢いのままで残しておきます。

そして別件、羽鳥のピアノにも、拍手と言葉をいただき、誠にありがとうございます。
このピアノに包まれることで心動かされる、その想いを、熱の揺らぎのようなものを、

ありがとうございます。

Zabadak、ピアノで弾かせて頂きます
どこか、言えなかったまま、表現する場さえ、どこか見失っていた、神秘系絵画をほどくようにして。

羽鳥あやも、もっとザバダックを弾きます、

わたしが泣きそうに懐かしくなってしまう、この温度を、
ザバダックを慕う方達に渡してゆく。 そうしなさいね、と、背を優しく温めてくれるような
笑顔の出会いに、出会いの連続するシーズンに、心から感謝しています。

<9.09追記>

u-full(ウフル)の、ZABADAKとの共演歴(ステージ回数)について。
羽鳥が不案内な部分がありました。ここにお詫びして訂正・加筆いたします。

U-fullのYukaさん(ヴォーカル/アコーディオン)は、ザバダックヘのゲスト出演で、今までに複数回、
呼ばれていらっしゃるそうです
U-fullお二人(ダイチさん/ギター&Yukaさん/ヴォーカル)でも
2回ほど吉良さんと音楽ご一緒されていたらしく
いわゆる一度きりの共演ではないとのこと、失礼しました!

そんな隠れたエピソードも感じつつ
ウフルのお二人の音楽を楽しみに聴いてゆきたいなと思っています。追記でした。

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