心のかけら


曲モチーフがやたらと多い時期を数日過ごしまして
この秋のいちばんの課題だったことを静かに見つめています

結局、遠出と言える遠出はありませんでしたが(と言っても10月まだ残っておりますが中盤としまして)

グッゲンハイムにお邪魔した折が雨であったり
ハコさんにお目にかかれた日も雨であったり
u-fullの大阪ステージへお伺いした日も、雨雫がひかる日で

大切な音楽の日に雨が降ってしまうこと
一時期、自分が雨女では、と思っていたことなどを思い返します。
秋雨は寒くないけれど やはり晴れほど心地よい天候ではありませんね


duoをご一緒する相手によって快晴になりますので
その日の参加者によって天候が変わるような不思議な感覚が起きたことも
あります

誰がどんな性格をしている、というお話を「定規」という言葉で
聞いたことがあります

あなたの定規、とか、あなた個人の心の物差しで
世界を測るべきではない、 という

その言葉を自分にも思いますし
誰か個人の心の物差しで 私そのものを計測することも根源的には
不可能だ、ということを、繰り返し思います。

ひとつの尺度で物事を決められない ならば
いくつ、異なる視点から、一人の意見に染まらずに物事を複数視点から判断しうるか、ということが
結局のところ<知性>そのものではないかと考えています。

「自分はこう考えるが、君には君の意見があると思うので無理に合わせる必要はない」と
指導教授に「自分の意見を言って良い」「この通りにはしなくて良い」と言われたことを

なんだか今更に、とてもとてもなつかしく思いだすのでした。

この通りにする必要はない、が、ピアニストの口癖であることがとても心地よかった。
絶対ここは速く弾きなさい、の対極ですよね


子供さんに「私はこう思うけれど、あなたは無理にこうやって演奏する必要はないから〜」と自然に伝えると
とても生き生きと「自分ならこう思う」をいきなり喋り出してくださったりする為

価値観を押し付けなくてよかったな、と、思うことがあります。
この音楽のこの情景は、こういうシーンだと思うから、これを表現しなさい、という決めつけを
与えないほうが、子供が、自分で、好きな個人の物事と紐付けて、私の知らない演奏方法を
見せてくれます。 無限大の可能性を持つ子を、とても好ましく見ています。

11月にはマジックとピアノのステージがありますが
軽妙な、軽いピアノ音楽を、必ずしも好まない方がいらっしゃるかもしれませんが(重厚な音楽をお好きな方もいらっしゃるはず)

マジックを主役に据えたイベントステージですので
ぜひマジックそのものに寄り添った音楽を、と思います

ひとつの物差しではなく

ぜひ複数の異なる物差しで、独断でなく ご覧いただけましたなら幸いです。




Autumn Coffee

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  6. Duo録音の映像

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