冬薔薇
自生の薔薇
うららかに春は永久と告げる桜染井と
つかさどる季節は別にせよ
冬薔薇の装いが華やかすぎて
その棘の実際が
どれほど「手折ろうとするものを刺す意志に溢れているか」
花職人でもなければ意外に忘れているよう
それほどの棘が、と
最初に羽鳥が目をみはったのが いつだったか
今なら分かるのです
「手折られたくないのよ」と
「触れられたくもないのよ」と
意味合いは「手で触れることなかれ」
自然の棘があまりに凛々しく強靭であることを
なぜ時として 人は思いださずにすらいるのか
冬薔薇
自生の薔薇
うららかに春は永久と告げる桜染井と
つかさどる季節は別にせよ
冬薔薇の装いが華やかすぎて
その棘の実際が
どれほど「手折ろうとするものを刺す意志に溢れているか」
花職人でもなければ意外に忘れているよう
それほどの棘が、と
最初に羽鳥が目をみはったのが いつだったか
今なら分かるのです
「手折られたくないのよ」と
「触れられたくもないのよ」と
意味合いは「手で触れることなかれ」
自然の棘があまりに凛々しく強靭であることを
なぜ時として 人は思いださずにすらいるのか