小説で
喧嘩をしない間柄ではない
飛蘭と 銀灰が「大団円を迎えた」のは奇跡では、と
いつだったか 掲示板では
皆が「奇跡的」と喜びあっていました 元は喧嘩が絶えない「対立性格」だからです
対立する性格をマクシミリアンが「面白がれた」ことが
飛への固執を生んでいます
マクシミリアンが「素直な言葉が聞けない」や「ここにいろと強いれば、ずっとここにいる飛」であれば
1巻で飽きていることは想像に難くない
マクシミリアンは「勝手に出てゆく飛」を必要とします
勝手に他者を大切に守ろうとする飛を、必要とする物語
(お話のネタバレを含みます)
必要以上に傷だらけの主人公・飛が
「龍」と西里で再会するとき
西里主人もまた、深手を負っていたから
はじめて <再会>は 意味のある意義のあるものになっている と、羽鳥は見ます
飛蘭は 生命の危機を彷徨う経験をしています
それが必要以上に多い、と羽鳥は呼んでいます
養生も、発熱も、静養も、意識遠のいている北里の日々(気づいたら3日経っている、などね)も経てから
西へ辿り着きます
マクシミリアンは「飛断ち」している日々を過ごしていました
傍に飛の声、様子が見えない。会話もできない。
without 飛 の状況のマクシミリアンが
深手を負って混々と眠る日々を経て、の、再会になっています
同じ街で暮らすことに問題がないと決着する、あの物語
ーーー
私でさえ。
人事不省を そこからの復帰を、飛が繰り返しているだけでは
マクシミリアンに「深みが出づらい」と
実際の傷を負う、が、どうやらマクシミリアンに必須「体験必要」なファクターであると
飛が帰り着いたとき
マクシミリアンが「無傷でのんびり過ごしていました。怪我? ありません」では
飛の精神年齢と
マクシミリアンの精神年齢は 釣り合わない