黒蜘蛛が限りなく苦手。という
DiaryめいたBlogのこと。
黒蜘蛛に一目惚れをしたことは?と問われれば
一目惚れはしていないと答えます。
亀島「仲良くしよう! 仲良くなろう! 今日から親友ね!」 13age
思春期前です
その勢いとテンションに
当惑する13歳は、頷く時、戸惑いが強いことを誰でも気づくでしょう。
理屈が追いつかないから。今日から親友。なぜ?
そこで「親友? なぜ? 今までに喋ったことあった? 私たちに何か共通点ある?」など冷徹に言い放てていれば
マクシミリアンキャラ合格だったのでしょうが。
羽鳥は四流島を読む前。
羽鳥は、恋愛も未経験のまま
羽鳥はランドセルを終えて、プリーツスカートとベストになったばかりの娘。思春期前。
「今日から親友ね! 交換日記しよう! グループで日記を回そう! 家でも電話するね!!!コミックを描くの、
登場人物の一人をお絵描きして。下手? いいよいいよ絵が上手くなくても。コミックも書こう!プロットかくよ!!!」
勢いある、前向きな、一見すればマシンガントークと紙一重の
今日から親友宣言に 遅れて微笑んだ羽鳥は「今日から親友」宣言を受け入れたのです。中学一年生。
親友とは? と問うことはありませんでした
別の友達は「長岡と親友になりたいのに…..」と のちに相談を持ちかけてくることになります
わたしは困惑します
いえ、親友って。べつに願ってない。相手側が「今日から親友ね!」宣言を。
どうやって親友を得た、という問いほど無意味なものが無いような気がして
言葉数の奔流。言葉の渦。あらゆる雑学。積極的トークに押されっぱなし。
そのうち、そう。そこから何日後に、「わたしが死ぬ時一緒に逝ってくれないかしら」と
躊躇い傷さえ見せられながら。
「わたしがもし死んだらぜひ一緒に亡くなってくれないかしら」と
その突拍子もない13歳には懊悩も伴わないような。
選択の余地が減りそうな問いかけに、羽鳥は、とても困ったことに頷いた。
それほどクラスがしんどいのなら。それほど家庭事情がしんどいのなら。それほど自傷が止まないのなら。
それほど世を去るような、個人事情が、13歳にして亀島に在るのなら。
増えていく腕の傷に、眉顰めて
「わたしが支えている意味は」と羽鳥がひそかに亀島を叱るようになるまで日々は続いてく
気づいてほしい
最初は、羽鳥は、死にいそぐような知人のストッパーを自認して
6年もの歳月を女子中学で過ごす
自殺癖を発症していたのは、亀島だけではなかった
人が死に向かおうとするベクトルが強い時、羽鳥は自分自身の生命を賭すようなエネルギーを
たびたび用いなければならなくなる。
それは13歳を起点として、高校へも続く
いいよ、と答えたことを やった!と毎日喜ばれたことを
羽鳥の家族は咎め立てをするのでしょうが。 クラス担任は、責めるなら、それは
「わたしが死んだなら」を歌うようにひっそり
いきなりぽつりと語り出した黒髪相手に、説教を、どうぞ。
そう、当時の亀島は歌うように「私が死んだら」を口にしていた
謳うように
それは世間が描く「親友」の定義と
少しならず、ズレるのでは無いかとも思います
羽鳥は頷いた。
それが「自傷を止めさせる手立てなのだろう」と考え、頷いた。
そこからの13歳の日々は、羽鳥は、「自殺癖を止めるための日々」をクラスで送ることになる
亀島からの <公開告白のようだった>と記憶するクラスメートは
.
……..自殺しなければならないほどの罪を亀島が侵すことになる その未来予言まで
13歳、14歳にして、既に ひとり勝手に視ていた亀島を
大阪女学院クラスメイトは、どこまで正しく把握できていたんだろう?
亀島は、道路の真ん中に、割れたガラスの破片の幻を観てた。ガラスの割れたカケラが、と凍ってた。
そして「悪霊を描いたって偉くもなんとも無いのに変な画家もいるね」と、私にひっそり呟いた。
「見えた悪霊を描くなんて、なーんにも偉くない。すごく悪趣味」
羽鳥「どの絵のこと。誰のこと。どの作家さんのこと………? 見えたものを描いても、偉くない?」(当時は今ほど知能的じゃない)
亀島はB29に乗っていた。それは本人が証言してる。
羽鳥はその光景を知らない。微塵も、気配も、映像も、姿さえ何も知らない。
ならば。私は、亀島の前世に登場していないのではないか?
亀島の前世にいなかった私。ならば来世も。亀島には会わずに済むのではないのか、と考えています
「自称親友宣言」からの
当時の、羽鳥の戸惑いを。困惑を。仲が一番良いという気恥ずかしさからの。
梅雨をつかさどるような亀島の、違和感の、行き着く先に
亀島が宝塚羽鳥宅への「一年以上に及ぶ執着」を見せる意味が
いまだに私は分からない。
羽鳥は 別人生を望みます。まったく、別の。
生きて歩む意味を。求めます
既に、ほのか先輩と 貴代さんが傍にあった頃からとっくに。そうであったように。
生きる意味は
世界への正義の履行と 不条理の解消。
羽鳥は「親友の言葉待ち」を 辞めてた。
貴代さんと神戸旅行の頃。牡丹愛でる頃。プリクラを撮影する頃。
謎めかす亀島の <梅雨時> を とっくに拒否していた。