「イタリアに興味があるか」
「どう…..だろう。どうして急に」
「クレームカプチーノ、ホワイトチョコモカ、ドゥブルビター……おおよそ全ておまえの好みでは」
「好みではある。だが炎上騒ぎがあったと聞いている。
そもそも舟も、好かない」
「舟酔いするほど、運動音痴でもないだろう。訪れたことも試したこともないくせに」
「どこかの誰かが最初から酔いやすい。第一、酔漢に舟は鬼門」
第一だれかが暴れたら、たやすく人が落っこちるだろう。水面に、と、軽く睨む。
舟を揺さぶらないあんたが想像できない。
「落とすと思うか。わたしが、戯れにふざけて水面下に」
「なくはないと思う」
茶化して笑う表情に、申し訳ないが、と目を伏せた。
舟は鬼門。
あんたが誰をすでに沈めたかも分からない川を、優雅に訪れる気は、まだない。
超:現代置き換え(ホワイトデー寄せ)







