SS「現代日本がいつからガイジン居留地を見習ってめちゃくちゃか」→「日本が韓国を見習う必要はないと30代でも40代でも主張中」

(「読み物です。軽いです」)

マクシミリアン「おまえが好んでいたのは神戸、西洋人居留区だろう。100年以上、もとの家族が暮らしていない状況の」
飛蘭「あんたが暮らしたという地域は訪れたことが、ない。
   西洋から東洋に越した家庭の暮らしぶりとは、どんなだろうと…… その断片でも垣間見れるか、と」

西洋に数百年のルーツがあるご家庭が
神戸に移り住めば、どんな調度で、どんな家具で、どんな空間で暮らしていたのか
断片でも垣間見たかっただけのこと、さして深い意味は、

宣教師家庭の暮らしぶりと肝に銘じていたかすら、当時は、まだ怪しい。

マクシミリアン(呆れ)「わたしに尋ねればいいのでは」
飛蘭「それでは、ろくなことにならない」

マクシミリアン「藪蛇だと?」
飛蘭「そう。やぶへび。……違う、悪行を言いたかったわけではなく尋ねたら何が出てくるか分からない」

当時の知人連中と呼ばれる面子にも
ほんとうは知己になる気が、到底、ない。あんたの「悪い遊び仲間」に、まみえるつもりが当初から、無い。

「それでも遺品に倒れそうになっただろう」

面白がる様子の顔色がひどく悪いことに、かろうじて安堵のため息をつく。
誰かが握りしめていた手鏡や誰かの鏡台なぞ

そこに込められた愛憎のすべてがただひどく、重い。

「聴こえるわけじゃないんだ、ただ、とてつもなく苦手には違いない。亡き人の愛用の品はたぶん」

俺には、耐性が、なさすぎたから。
あんたが持っていて欲しいと言葉少なに詫びる。

「あんたを育んでいた女性の双眸が浮かぶ鏡台は、俺には重い。
 喩えるなら、他人の恋文と延々と対峙する心地がする」

わかって欲しい。
他人の、他人宛の恋文に延々と向き合うと

(憶えていないはずのことまで思い出しそうになるから)

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