真実はひとつというけれど。


グッゲンハイムは夏が似合う。
何度か訪れました。雨の日もありました。u-fullのコンサートがとても良かったな。


気軽な独り身で
近しい人といえば 生徒さんと、生徒さんのお母様で。

誰かに食事をさせなければいけないわけでもなく

私の料理を心から待つ人もいなくて。

そんな「些細な日常」を
それならば ごく些細でも彩ってくれるものへ 私のまなざしが向かう。

小さきものへのまなざし、とでもまとめるべき六月
つくづく料理は食べてくれる人がいるならするもの

いちばん通話時間が長いのが、生徒さんのお母様と一緒の面談で
進捗や目当て、良くなったところを話し合うのだけれど

生徒さんが確実に、それはもう確実に伸びてゆくことに私はいつも安堵する。

形になって見えるものは<わたしの生徒の成長>

庭で溢れる小さな花より、もっと明晰なのは、生徒の成長。

何を願っていたか
曖昧な水無月に、そう、そういえば茅の輪くぐりにひとりでゆきたいな、と願っていたこと
思いだすのだけれど

茅の輪くぐり
和菓子の水無月


それがなくても生きてはいける


みなづきはね、父が「ほら三角形の….あのお菓子、なんていうか」と
のほほん悩んでいる時
「それは、みなづき」と私が回答した記憶がついて回る


父はグルメである割には、いつも名称にこだわらない。
確か三角形で、と、それだけ説明されたらピンとくる女史陣たち。

皆様は、風流な六月を。にぎやかな六月を。過ごされましたか?

新作の和菓子、薄茶。そんな素敵な時間を夏には持ちたくなりますね
季節の花をうつしとった形、気配に
その、ほのあまい感じが気品になっていることに対して愕然とすることがあります


羽鳥は
<菓一條>の和菓子が好きです
独特の珈琲色の時間のなかをひとりで過ごす私のようなひとたち。

父が存命の頃から、菓一篠は確か、私が父と母に紹介して。
父母だけで和菓子を食べに行ったこともあったようです。今は、私は誰とも連れだってゆかないけれど。


願わくば私のように、ひとりの方も、大切な家族がある方も、どうぞ健やかに夏をお迎えくださるよう

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