2月の音 真冬の音


去年の冬 神戸収録したピアノソロがあります
とても寒い日でした
コンディションも So goodではなく かといって悲壮感でもなく

硝子の箱に入れるピアノ
箱の中で そよぐ鳥

ピアノを弾くということは結局
そこから 無限の彩色を行うことで合っています

男性ピアニストならパーカッシヴに弾きますけれどね

叩くことではない
撫でることではない
まして切ることではない。誰かを抉る音は耳に耐えない

怒りをぶつける境地を越えてほしいのが 願い

祈ること 繋ぐこと そして あるいは 
複数の誰かへの静かな手紙代わりです

ひとりになること
邪念をゼロにすること

羽鳥の特技が<祈り>
<そして繋ぐこと>

時に繋がり合わなくてもいい 誰かと誰かを サインで引き合わせていた
想念上では 無邪気に バトンを繋いでしまっていたこと

近年は「そちらとそちらは、お願いだから繋がり合わないで…..!いっしょくたにならないで!」と祈りたい事例ばかり
1日ずつ積まれてゆくけれど

すべてが混ざることが
カオスを生むと気づいてほしい

透明を翳らせてゆくものは 強烈に他を自分へ混ぜてゆきたいエゴに 巻き込まれてゆく街のこと

孤独の価値を
軽んじないで頂きたいと思う 冬  

梶浦劇場の言葉は すべて匂いで分かる
石川由来のサンリオも ニャカロンも バンクシーも エドワードゴーリーも匂いで分かる

東京色が 西へ混ざり込めば
西古来の色は消えてゆくでしょう

私にとっては梶浦劇場は暗黒色に近い
梶浦毒の検索で 角川書店が出てくると思いませんでした


そのことを憂いてならない冬

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