去年の冬 神戸収録したピアノソロがあります
とても寒い日でした
コンディションも So goodではなく かといって悲壮感でもなく
硝子の箱に入れるピアノ
箱の中で そよぐ鳥
ピアノを弾くということは結局
そこから 無限の彩色を行うことで合っています
男性ピアニストならパーカッシヴに弾きますけれどね
叩くことではない
撫でることではない
まして切ることではない。誰かを抉る音は耳に耐えない
怒りをぶつける境地を越えてほしいのが 願い
祈ること 繋ぐこと そして あるいは
複数の誰かへの静かな手紙代わりです
ひとりになること
邪念をゼロにすること
羽鳥の特技が<祈り>
<そして繋ぐこと>
時に繋がり合わなくてもいい 誰かと誰かを サインで引き合わせていた
想念上では 無邪気に バトンを繋いでしまっていたこと
近年は「そちらとそちらは、お願いだから繋がり合わないで…..!いっしょくたにならないで!」と祈りたい事例ばかり
1日ずつ積まれてゆくけれど
すべてが混ざることが
カオスを生むと気づいてほしい
透明を翳らせてゆくものは 強烈に他を自分へ混ぜてゆきたいエゴに 巻き込まれてゆく街のこと
孤独の価値を
軽んじないで頂きたいと思う 冬
梶浦劇場の言葉は すべて匂いで分かる
石川由来のサンリオも ニャカロンも バンクシーも エドワードゴーリーも匂いで分かる
東京色が 西へ混ざり込めば
西古来の色は消えてゆくでしょう
私にとっては梶浦劇場は暗黒色に近い
梶浦毒の検索で 角川書店が出てくると思いませんでした
そのことを憂いてならない冬