気づかなかった「小さな花」の伝言

Small Episode.
Age:15

亀と呼ばれる<あだ名>の友人が
わたしの姉を名乗っていて わたしは「妹」を自認していて


その季節
Birthdayプレゼントへ 小さな花をあしらってくれました

記憶に その花が ひらっと 包装紙から零れ落ちて

こぼれて初めて「あ、花があしらってあった」とわたしが気づきました
気づかなかった、という悔い。悔やむ気持ち。花を添えてあった、と後から気づいて


その小さい花
「羽衣茉莉花」でした


紛れもなく 「羽衣」 と名のついた小花だった
そのことを 30年も 忘れているなんて。花の選び方にすら意味を持たせていたなんて


亀、
気づかなくて申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございます

数センチほどの「羽衣ジャスミン」
ここに花を添えたよ、自分で。 そう一言もらえたら気づけたかしら。それとも
今の、成人したわたしではなく当時が幼すぎて

小さな気配にまで 意識を配れなかった

羽衣の名を添えたかったなら
エピソードごと 話してくださってもいいのにね

「あ、いいよ気にしないで」みたいな
素朴な言葉を覚えています
よくないよごめん、が、当時のわたしの口調かな


女子なのに「亮介ちゃん」と呼ばれがちでしたから 口調も、自然と、崎谷っぽく(?)
その中和能力者の役回りはどうしてクラスメートたちから ふっとわたしにキャスティングされたのでしょう


大人になった今
せめて「気づいてほしい比喩」を込めるなら


気づかれないままでいるよりは
意味合いごと話すほうが素敵でしょうね

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