5月。ショートトリップ、もしくは、長い旅に出て
きらめく記憶を、新たに増やした方も、
きっと多くいらっしゃるのではないかと思っております。
皆様どちら方面へお出かけだったのでしょうか。
旅って、いいですよね。
長距離の海外も、勿論、わくわくすることや緊張や奇跡や人情味に満ちているし
たとえ日帰りでも、旅は旅で。
私は、旅に出るかのように、新しい拠点で「地道に重ねる(発見+配置+空間イメージを描いてから配置)」を
楽しむ日々でしたので、このBlogでは、この時期に更新することがらも
ないかもしれないと考えていました。
が、5月の満月。
少しだけ「これも一つの感無量かもしれない」と思ったことを
日記がわりに綴らせてください。
つい先日
音源:オムニスフィアを入手したことも、もちろん感無量のひとつには違いないのですが
がしんと始まる、新しい音色の日々を書くより、今は、思考の結果を。
「美しい姿勢の大人」が、今、私の視界に、一人だけではなく、居てくださり
気軽にお会いできるかという距離感のことや
お目にかかれる頻度が多いかどうかは、さておきまた別の問題なのですが
この時代に、それぞれの独自ミッションに基づき
まっすぐユニークに活動してくださっていること、そのものが、その姿勢そのものが、どれほど
私を支えてくださっているだろう、という、
疲れた息は、吐ききって、
新鮮な呼吸をひとつ吸うように。
治癒ということの本質を、理屈だけではなく追い続けている方を、
私は、幸いなことに、知って居て
言い換えれば、私自身より大切にしたいと思うような方が
実際に、同じ時代を生きて居てくださっているので
この人の生きる姿勢を見習いたい、という「成熟した優しさ」を、
枯れさせることもなく、よどませることもなく、誇張もせず
惰性でもなく、常に批判的、というわけでもなく
持ち続けて輝いていらっしゃる方を、存じ上げていることが
羽鳥の支えであり、
私が、すっと背筋を伸ばしたくなる、何よりの理由であるように思えます。
言葉の温度が
届く、届かないは、まったくべつとして
わたしの宛先になってくださり、ありがとうございます。
誰にでもは伝わらないもの。
特に、「群れ」は、誰も本音を言わなくなってしまう。。
もう10年会って居ない方には、日々の色彩は伝えようがないし
親友にさえ、私と音楽との関係は、おそらくなのですが、2019年、べつに伝わっていません。
かつて
何度も生活を支えてくださった少数の友にすら、この2年は
わたしの言葉は、時にまったく通じてないと。むしろ通じない。わたしが価値を最大に置くものが
理解されない。でも、それは、「普通」
伝わらなくて普通なのだということを、わかっているから。(穏やかな温度で書いています)
なぜだろう
伝わるような気がしてしまうからこそ
わたしは時々、地団駄踏んでしまうのだけれど
伝わらないことが「普通」なのだから
あとは音楽に託して行けばいいのかな。どう解釈されようとも、それは、受け取り手の「自由」ですものね
「鍵盤に」語ってもらうだけではなく
「音楽」に託して、夏を迎えようとしています。
伝わってしまうことの衝撃に打たれることも、多々ありますが
曲解された?!と嘆くことも、また、時に、どうにも自力で、避けようのない、、
予測不可の奇跡の領域で。
しばらくは、その領域へ、踏み込むような真似は避けたいと思っています。
一番大切な心の一点には
靴のまま踏み入ることはできない。全然できない。
わたしも素足に自信が持てない時期なら、お邪魔することはできない。
靴のままでは、絶対お邪魔できない領域がある、ような。
そして、わたしにも踏み入ってもらいたくはない、わかったと言って欲しくすらない、記憶のいくつかのDeep Colorは
薄まっている状態こそが、健全であったりもするものです
その箱が開いている間は、両手が、夏色にならないような箱を
いくつもすでに抱えてしまっておりますので(苦笑)
必要な時だけ開けられればいいもので
開けない箱があってもいい。
鍵を差し込まれないままの、いくつかの、Boxは、
10年以上、いろいろな理由あって「未開封にした」のだから
今開かずのままがベストかもしれないと
5月のわたしは感じながら、地道にゆきたいと思います。
思いがけず遠くまで来たな、と、きっと、微笑むことができるような気がする。
開いてしまった箱を、また、閉じることも、生きるために必要なこと。なのだな、と。
何より「今」が見えにくくなりますものね。記憶を生きてしまうと。
今年の新緑と、
今月の地道の過程と、来月を楽しみにして
無理をせぬよう、ゆきます。
お料理も。楽しむ範囲から。凝ったお料理を毎回の義務にしてしまうのは、あまりに、もったいないし。
(※せっかく楽しめるものを、わざわざ楽しくない方向に持ってく必要がないという意味です)
そろそろ最大にお気に入りのいろいろとも
意外とシンプルな答えにも、辿り着けそうな予感が、始まりかけております。
シンプルへたどり着くまでが、それはもう、えらいこっちゃ?ですが
(「エライコッチャやなー^^えらいこっちゃあ、は、SideBySideマスターに、一年を通して、
演奏に行った時、おしゃべりをして近況を報告すると、たまに羽鳥が実際に言われている言葉です/笑)
更新頻度が、かなり微妙なこのBlogを
ふと「あ、読もうかな」と お時間を使って読みに来てくださった方の
5月が、とても嬉しい瞬間に満ちたものでありますように。