ピアノ楽器を「聴き比べる」という昨今の流行に乗ったわけでは決してなかったのですが
ちょっとした聞き比べをして頂ける状態に揃ってしまいました。
羽鳥Blogでも
今冬の「ソティス」という曲を
2バージョン(楽器自体「スタインウェイ」と「ベヒシュタイン」)演奏を聴きなおしてみますと
困ったことに
あたたかみのある音色を持つベヒシュタインで弾いた今回の動画のほうには
作者本人に違和感が残っています。。いかがですかベヒシュタイン……
ベヒシュタインの音色そのものの特徴が聴けるとは思うのですが
折角の楽器の国籍と、楽曲の国籍が、どうも一致していないような思いが残るのです。
このベヒシュタインが弾いて欲しいと思っている曲はきっと
別にあって
楽曲ソティスは氷っぽさ(硝子質)が、どうしてもほしい部分があるので
重低音の深さだけあれば良いという楽器は向かなくて あらかじめ
スタインウェイ版のほうが、曲の言いたいことをピアノが先に汲み取ってくれるような
弾きやすさが先にありました。
それぞれの楽曲が
どの編成でCDに吹き込むか、2022年の初頭の今は
まだ決めかねているのですが
不思議なほどベヒシュタイン製ピアノはソティスとは合っていない感じがします(率直すぎますね)
スタインウェイ版の響きのほうが理想に近い音です
だったらスタインウェイのほうだけ公開すれば?という向きも
あるのかもしれませんが
どちらのグランドピアノも弾いてこそ、それぞれの楽器のめざしている特質が掴める、という経緯なので
もしかしたら訪れてくださった方も「スタインウェイが美しいとして整調してスタンダードとしている音色と、ベヒシュタインの目指すところ、違うよね」という再確認をして頂けるのかなとも思い
ピアノ音にこだわられている方々も多いと思うので
よろしかったら聴いてみてください:)
今回はアコースティックピアノの2台のそれぞれでの<ソティス>でした
:*
余談、
もう1台、どうしても触れてみたい演奏したことのないアコースティックピアノがありますが
めずらしいので
BLOGに書けるのは先になりそうです
季節が変わってから、もしかしたら、3つめのピアノ音質についても いつか触れるかもしれません
:*
同様に、と書いたら語弊があるのかもしれませんが
DAW版のピアノ音源は、というと、それも結局2022は新調してしまいそうな感があります
アコースティックピアノは毎年、買い直す(!)だなんて有り得ない世界だけれど
DAWピアノは手が届いてしまうので。
ピアノ音源そのものの世界観にも惹かれている冬です
今年2022年のCDタイトル決まっているわけではないけれどお届けしたいという根底の想いはあって
2020から空いての新しいCDを、今度は「冬CD」というペールブルーの色彩では無いですので
春以降に続報ができたらと思います
芽吹きの春になりますよう