この あべこべな宇宙の下では
手元からの願いが たやすく叶い
大きな願いは あてどなく壮大です
あの奇跡に立ち入るには
周到な準備が必要である と
鍛えねばならない審美眼と、耳があると
何度でも警告を受けている心地になる。
星の見えない空を仰いだら
あなたなら何と見る と 想像したのです
雑多なノイズから逃れて
星座は信じるものと 思いだすとき
きっと
この雲の向こうにも
煌めきを伴った星々は 平然と瞬いている
視界を閉ざす前に
教えて
いちばん 綺麗な風が吹く場所まで
濁らない指針で
わたしを鍛えてほしい
髪が乱れても
何かが心を刺しても
嘘のない星を、教えて
羅針盤さえあれば
土を踏みしめて 辿れる
銀細工が紡ぎあう
ありがとうに 鳴る星まで
手を 掲げていよう