一面の白 と 鮮やかな青
これほど鮮やかな青色を見つけたことは
なかったかもしれない 今秋。
静かな喜びを胸のなかに灯す。
迷いをはらうのに最適な色、
ここで光っていると息づいているもの。
仰ぐ、その青を保つために
目に入れないほうがいい、言葉もある
耳にするべきではない、言葉もある
誰かに口にすべきでない言葉もまた、たくさんあるはず。
拾いあつめてゆくのは 「美しい色」
自然のなか息づいている、幾つもの青
一瞬で水紅に乱反射する、グラス
変幻する自然の光が橙にも染まって
いつまでも虹色に一瞬ごとに変わる煌めきを
澄ませて、抽出して、「音」に、変える。
届けたいものは世界から、日常から、奇跡から「掬う」
音とひかり。
あらゆる音楽を
すくいとる手に、染ませてゆく、こころのなかのみずに
空を仰ぐ瞳に、優しさと強さを持っておくことが、今の願い。ーーーまっすぐに。