New tone, (Pieces of the Paper)

はがれてゆく 紙ひとひら
指先からは離れてゆく しばらくの飛行

鱗なのか
灰なのか
外套の一枚だったのか

あれは思い込みだったのか
それは過剰な防具だったか

時には貝殻の防御が 一年で終わらず鎧を作り続けるように

中身を 信条を 守り続けるたび
この紙は必要に応じて分厚くなっていったけれど

はがれてゆく
はがれはじめて 見える色

何百の勝手なレッテルと何千の反論と対立を置いて
真っ青な空を

つきぬけて
新たに みる
視たことのない弦と声

どれだけ今 この眼鏡をかけ変えたとしても

それは新たな硝子の眼鏡を
そうと知らず付けただけのことと
主張する学者は後を絶たないのです それでも

幾つでも いくらでも
その眼鏡を手放して

あたらしい眼で
視たら 良いのだと思う 

今までの定義とは違う
今言われている響きとは違う

余剰を嫌う枠と
よく言われる形容詞に当てはめることのない意思のまま

記憶のなかの経験則に まるで はまりきらない そのすべてを

再発見せよ と  いまにして世界は言う

発見せよ
発見せよ

自然を  その中に

ふと眼鏡を外して   ”外へ”

11/01 “New tone” 2019  poesia ーInspired by Gaudiー
ここ数日の「再発見」を、記録として。

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